情が厚いぜ
翌日は、韓国の伝統文化を紹介するムンエ民俗村に連れていってもらう。そこにはちょうど小学校の遠足で子供達がたくさん来ていた。しかも、ちびっ子達の制服が改良韓服になっている。おぉこいつらすっげーカワイイじゃんか。みんな巨大ブランコやシーソー型ジャンピングマシーン(正式な名前を知りません)で遊んでいる。みんな大きくなれよ!(by丸大ハム)
その夜、またまたみんなで集結して、計6人で学生街の食堂にタッカルビ(鳥肉カルビ)を食べに行く。ひっきりなしに料理が運ばれてもうほとんど毎日が宴会状態みたいだ。
みんなは、日本語留学の時を語ってくれた。クォンちゃんは新聞配達で留学費用をまかなってたと言う。大変なバイトだったはずなのに面白おかしく話してくれた。そして「日本語を勉強するようになってから小さな事にも感動するようになった」と言う、韓国人は大きいことには感動するけど小さいことにはあまり感動しないんですよと…。
死ぬ程タッカルビを食べた後は、みんなでノレバン(カラオケ)へ繰り出す。一応、日本語の曲もあるにはあるが、どれもちょっと古めな感じ。とりあえずサザンを熱唱だっ!!とどめは浜田省吾の「もう一つの土曜日」だ!ちなみに、この曲は韓国語でもカバーされているので韓国でも超有名な曲。日本人的にはちょっと古めの曲なんだけど。おおはしゃぎしながら今日も楽しい時間は過ぎていった。
カムサハムニダ…
翌日、今日はここを去るつもりだ。ここにいる間みんなの凄まじいくらいの熱烈歓迎ぶりに、すっかりお世話になってしまった。俺達は清州でほとんどお金を使う事がなかった。食事もお茶も記念品も何から何まで、俺達が気がつくとお会計はすまされていた。
そっそんな!俺達が払うよ、おごるよ!と言っても決してお金を受け取ってもらえなかった。
「これは韓国の流儀なんです、 韓国に来たらそれに従うべきじゃないですか?」
と言って笑うだけだった。 それじゃ〜悪いから少しでも払うからと言っても。
「韓国では後でお金を渡すのは失礼な事なんですよ」 と受け取ってもらえなかった。
こんなに、何から何までお世話になってしまって、、、、。
韓国の人は情が厚いというけれど、なんだかとても悪い気がしてしまう。
バスターミナルまでみんな見送りに来てくれた。「これバスの中で食べてください」とキンパプやお菓子の入った袋を渡される。あぁ〜本当に何から何まで…。みんなに別れを告げソウル行きのバスに乗り込んだ。
短い再会、そして長いお別れ。 清州での日々は短かったけれども、一生忘れる事はないだろう。 本当にカムサハムニダ…。
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