今回の旅では、船でチッタゴンを目指す予定だ。今日の船はダッカから出航し、次の街ボリシャルまで向かう。
しかもこの船、驚くことに外輪船だ。外輪船とは船の両サイドにパドル状の車輪がついておりその車輪を回転させながら進む船。日本のディズニーランドにも外輪船もどきがあるけれど(笑)、正真正銘の外輪船は世界的にもめずらしいんじゃなかろうか?なんでもこの船1925年製造。実に70年以上現役で動いているという信じられないくらいに古い。正に走る骨董品。日本だったら博物館まっしぐらの船だろう。さすがにエンジンは数年前に蒸気エンジンからディーゼルには載せ変えられたらしい。
ダッカ港であるショドルガットにはアーロンさんも見送りに来てくれた。
「気をつけてね」と言いながら、バナナとミネラルウォーターを差し入れにくれた。
夕方7時に船はゆっくりと港から走り出した。一晩かけて次の街ボリシャルを目指す。俺達のチケットは一等キャビン室で、ベットが二つに洗面台と扇風機がついていてなかなか快適な部屋だった。
ちなみに二等船室にも行ってみたが、詰め込むだけ詰め込まれた船室の様子はまるで奴隷船。やばさ爆発。もしそこに乗船したら一晩で嫌と言う程のトラウマを形成されるに違い無い。
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